没落名家再興を志す女侠と、山を出れば命を失うという謎めいた運命を背負った「怠け者仙人」との出会いから始まる、テンポの良い掛け合いが魅力の作品です。圧倒的な強さと覇気のなさのギャップが生むコミカルな攻防戦、そして日常描写の端々に滲む二人の微妙な感情の機微が、丁寧な筆致で綴られています。賑やかな山の暮らしの裏で静かに蠢く不穏な影の伏線も巧みで、コメディとシリアスのバランスが絶妙な仙侠ロマンスです。