ファーストコンタクトSFを書いている者として、この作品の「壁画の文字を解読する」というアプローチに深く共鳴しました。
VRMMOという舞台でありながら、42種の記号から自然言語の頻度分布を解析していくプロセスが徹底的にリアルで、掲示板の「壁だぞ」という嘲笑が「証明する」という男の静かな確信へと変わる瞬間のカタルシスが素晴らしい。
未知の言語と向き合うという行為は、本質的にファーストコンタクトそのものです。この作品は、その興奮を見事にエンタメとして昇華させています。ハードSFファンに自信を持っておすすめします。