夕暮れの薬局を舞台に、ほんの短い時間のやりとりが描かれている作品大きな事件はありません。それでも、ある言葉が交わされた瞬間に場面の空気が変わり、読後も「誰が救われたのか」という問いがしばらく残ります。語りすぎない静けさの中に、簡単には割り切れないものが置かれています。余韻のある短編を探している人に、おすすめしたい作品です。