第三章 火魔法 - エネルギーと変換への応援コメント
火炎生成の三大学説において、現実の科学史における『フロギストン(燃素)説』やラヴォアジエの酸化反応の系譜を綺麗にトレースしているのが見事すぎてゾクゾクしました!
火魔法をただの破壊ではなく『エネルギーと変換(工業・精錬)』として社会を物質的に支える職人の技術として解剖している解像度の高さがすごく好みです。
おまけコラムの『炎の聖女エミーネ』の『問題は炎ではない。炎を持つ手だ』という言葉や、偏屈な鍛冶師ロロンの生き様など、人物たちの手触りがあるエピソードの散りばめ方が最高で、今回も極上の新書を読んでいるかのように引き込まれました!
第二章 水魔法 - 流転・浸透・生命循環への応援コメント
新書としての読みやすさは相変わらず素晴らしいですが、概論だけでなく、魔力が何にどう作用しているのかという本論のシステムももっと知りたくなりました!
血液操作(血術)の禁忌が語られていましたが、これ『血液をただの水とみなしてピュリファイ(浄化)する』みたいな、ルールや法律の裏をかいたエグい暗殺ハックとかがいくらでもできそうで、設定の不穏な広がり方にゾクゾクして面白かったです!
氷魔法をめぐる『水属性の停止か、独立した第八属性か』という大陸魔導標準化委員会の多数決の裏事情も含めて、今回も知的な質が最高でした!
第一章 土魔法 - 固定と記憶の術理への応援コメント
RPGであるあるな土属性不遇がちょっとでてて面白いですw
第一章 土魔法 - 固定と記憶の術理への応援コメント
「歳力」が長くとどまった土質に宿るとするなら、鉱物結晶にも大きな力が宿ると考えられそうですね。そうであるなら魔術的な触媒利用や、持ち運べる「歳力」となりうるのでしょうか?興味深いです。
第四章 風魔法 - 運動・伝播・自由への応援コメント
魔法の『運ぶ・伝播する(エントロピーが増大していく)』という性質に対して、暗殺術が逆に『空気を除去して真空を維持する』という極端にエントロピーの低い現象を使っているのが面白いですね!
コラムの『ヴァルム嵐壁崩壊事件』も、魔法インフラの属人化と政治闘争が引き起こした大災害として、現代のITシステム障害のような生々しいリアルがあって今回も非常に読み応えがありました!