最初は、未来の知識を生かして二度目の人生を楽しんでいくお話なのかなと思っていたのですが、読み進めるにつれて、その印象が少しずつ変わっていきました。杏菜の記憶にある未来と、目の前の世界が完全には一致しない。その小さな違和感が積み重なり、9話「震える」では「これは単純なやり直しの物語ではない」と強く感じました。日常のやり直しを楽しむ部分と、その裏で少しずつ広がっていく謎の組み合わせが面白いです。『杏菜と杏菜』というタイトルが何を意味しているのかも含め、先が気になる作品です。
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「無双」「強くてニューゲーム」の爽快感をベースに敷きつつ、「届くはずのない15歳の自分へ宛てた日記」という切ないギミックや、歴史の改変に対する倫理的な葛藤など、文章にしっかりとした深みとリアリティがある。記憶や歴史のズレは何故生じたのか?世界観に仕掛けられた「不穏なミステリー要素」が気になる作品。
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