素直になれない多感な時期の心が丁寧に描かれています。表面上だけ見れば嫌な態度、嫌な言葉、けれど心のなかでは色々な感情が複雑に絡まっていて、本当に出したい言葉が出てこない。それでもなお注がれる優しさと、ようやく贈れることができた贈り物。あたたかい気持ちになれるお話でした。
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香月深青先生の、やはり期待を裏切らない傑作です。この方は、いったいどうやって、これほど感動的な物語を作り続けることが出来るのでしょう。贈り物とは何でしょう?きっと皆さんが想像するものとは違っています。途中までは、どこかで読んだことあるような気がするかも知れません。でも大丈夫。今回もティッシュは必携です。人前では読まない方がいいかも。
多感な時期を迎えた娘さんを中心に、実の父と、再婚した母でストーリーは展開されます。 娘の複雑な心境がとてもきれいに、そして一つ一つの丁寧な描写によって、読者の共感を高めます。優しさや思いやりは、いつもストレートに表せるものではない。むしろ不器用さが伴って、思いと違う形で現れてしまうことも。そういった、人が抱える矛盾すらも、とても優しく丁寧に描きこまれています。殺伐とし、人への思いやりの欠いた出来事を多々目にする時代に、オアシスのような香月先生の作品がまた一つ、ここに生まれました。