この小説の醍醐味は「誰も正気でない」というところです。主人公の丸尾は美しい叔母との衝撃的なエロティックな経験を忘れられず、被害者の小林も兄との異常な関係により錯乱状態。病院側も闇の慣習に染まっている……。小説冒頭のエロスで幻想的な描写が、ラストまで効いています。この妄想じみた怪事件が一体どのようなエンディングを迎えるのか。主人公と共に頭をひねりながら読んでいただきたいものです。【レビューコンテスト応募】
エロと惨劇の立花節、今回も冴えてます!いきなりの奇妙な詩が読者を狂気へ誘い、豊富な心理学の知識が散りばめられた言葉の迷宮を彷徨う内、想定外の結末へと至る……予定調和を好まない、ヒトクセある読者の皆さんにこそお勧めしたい問題作です。
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