この作品の良さは主人公ヒビキの強さだけではなく、クロハとの兄妹関係にあると思います。誰からも必要とされなかったヒビキと、才能しか見てもらえなかったクロハ。そんな二人が築いた絆がとても丁寧に描かれていて、だからこそクロハが危機に陥った時の「俺の妹に何してんだ」の一言が刺さりました。
また、鳴雲家は確かに腐敗していますが、討伐側にも正当な理由があり、単純な勧善懲悪になっていないのも良かったです。
そして終盤。独学で積み上げてきた鍛錬と研究、クロハを守る覚悟、その全てが繋がって霊域と雷斬りへ至る展開は文句なしに熱い。ヒビキの覚醒シーンとして非常に完成度が高くて、一気に引き込まれました。