ソフィアというキャラクターの魅力は、悲しい死の経緯を背負いながら、まったく湿っぽくないところにある。妹への罪悪感を胸に抱えつつ、だらだら昼寝をして念糸の練習をさぼり、イケメンを見れば全速力で追いかける。
この落差が絶妙。読んでて心が軽くなる。
世界観の構築も丁寧で、セーフェル教という宗教体系、念糸という霊固有の能力、エクソシストの立場と権能など、深い設定が説明くさくなく、物語の流れに自然と溶け込んでいる。
霊と生者、エクソシストと幽霊、笑いと哀愁。相反するものを軽やかに並べる筆致が、この作品の最大の強みだと思う。