ただならぬダークな空気感。尋常ではなく興味を惹く導入。
天才ながら人としての一線を超えた弟フランシスに、兄デュークが運命を狂わされる、ダークファンタジーの怪作にして名作。
まず何より、お伝えいたします……めちゃくちゃ面白かったです、震えるほどに……!
有害な雑草(ノクシャス・ウィード)ことマンドラゴラの性質に焦点を当て、主人公を「マンドラゴラ人間」にしてしまうという目の付け所。この時点で魂を掴まれるほど興味を惹かれました。
しかも黒澤先生の特徴というか、もう……地の文で情感を表現する能力が、桁外れに高い! 「マンドラゴラとして引き抜かれる感覚」を五感に訴えかけてくるほど表現されて……「マンドラゴラ人間に共感しまくってしまう」なんて、凄まじい読書体験に恐れ入りました。
やはり「ダークファンタジー」であることから「ホラー」としての味も強烈で、その上に「ミステリー」としてホワイダニットの提示まで欠かさない。読者の心を掴んで離さない、秀逸すぎる物語がここにありました。
現状では約5万字ほど、しかし続きの可能性も提示してくださっていて、是非とも全てを知りたい……読ませて頂きたいと願ってやみません……!
全てのページに絶妙なインパクトと感情表現が詰め込まれた、まさに最凶にして最高のダークファンタジー。
皆様にも御一緒にゾクゾクして、驚いて頂きたいっ……是非ともご一読をおすすめ致します!
「人類を救いたい」
そんな思いから、研究にのめり込んでいく弟・フランシス。
兄のデュークは、その研究が次第に危うい方向へ進んでいることに気づきながらも、なかなか止めることができません。
この兄弟がどうなってしまうのか――。
そんな不安とともに読み進めていたのですが、物語はそこからまったく予想していなかった方向へと広がっていきます。
特にフランシスの兄への想いが凄い。
確かに愛情はある。けれど、その愛し方があまりにも歪んでいる……!
「兄さんのため」と迷いなく突き進んでいく姿には、何度もぞわっとさせられました。
そして読み進めるほど増えていく謎。
「どういうこと!?」「この先どうなるの!?」の連続でした。
序盤で何気なく出てきたものが、後になってとんでもなく大きな意味を持ってくるところも凄かったです。
さすがの伏線に、ぞわぞわが止まりませんでした……!
ダークファンタジーでありながら、じわじわと迫ってくる怖さには上質なホラーのような味わいがあり、散りばめられた謎を追っていくミステリーの面白さもあります。
そこに、この作品ならではの唯一無二の設定と世界観が重なり、またしてもすっかり黒澤さまワールドに飲み込まれていました。
そして後半には、それまで見ていた景色が一気にひっくり返るような衝撃が……!
「えええっ!? そういうことだったの!?」と、本気で驚きました。
ここまで予想を何度もひっくり返されるとは……!
一旦ここで一区切りとのことですが、物語はまだまだ続いていくとのこと。
この兄弟がこの先どんな道を辿るのか、続きを読める日を楽しみにしております!
ダークファンタジーがお好きな方はもちろん、じわじわ迫る怖さや謎を追う物語、予想を何度も覆される展開がお好きな方にも、ぜひおすすめしたい作品です!✨
生まれる。
産声をあげて、歩き方や言葉を覚え、なんとなくの社会の仕組みを覚える。
そして恋を知って挫折を知って、世界は刷り込まれた幻想と差異があることを知る。
紆余曲折あって結婚し子供が生まれ、子育てを体で覚え、
やがて仕事を引退し、孫が生まれ、
体の方が言うことをきかなくなり、天に召されれることを許されるのだ。
これら、自分で選んだはずと思っていたいわゆる人生。
これが、もし選んだのではなく、決められていたことだとしたら?
物語の主人公は、弟に刺されて、植物になった。
……?ナンノコッチャ? と思われるかもしれないが、これは紛れもない事実なのだ。
刃物で刺されて、植物人間になったのだ。
植物人間ってそう言う意味じゃねえよ。とおもわれるかもしれないが、主人公はこの日を境に、マンドラゴラになったのだ。
戸惑いの中始まる、第二の生。
いわば転生した世界の先は、これまでの世界と共通点のいくつかがあるのだが、知っている人もいなければ、社会の仕組みなどだいぶ変わっており、それどころかこの社会には、根深い問題が相席している。
これを、解決するのが主人公の目的なのだという。
毒草の名を持つ女性達、唐突に始まった主人公の第二の生で、主人公は目的を果たすことができるのか。
そして、弟はどこに……?
黒澤先生が、『人外』を主人公とされるミステリーにハズレはない。
是非、ご一読を。
無邪気なまま残酷な探究心を突き詰める弟フランシスにより、殺害されてマンドラゴラとして甦らされてしまった主人公デューク。
生まれ直した世界では不死の呪いが蔓延っており、マンドラゴラの叫びのみが人々に『死』という救いを与えられるという——
文句なしのダークファンタジーです。
人間や生き物の命を玩具同然に実験材料として扱うフランシスのサイコパスぶりが圧巻。物語全体に重苦しい陰を落としています。
人ならざるモノに造り替えられてしまったデュークは、『花嫁』たちと出会うことで、自らに課せられた悍ましい使命を知ります。
欠落した倫理観。踏み躙られる人権。弄ばれる生命。
恐ろしいことが起こっているにも関わらず、描かれる情景は異様なほど美しく、何とも妖しく魅力的です。
第二章終了時点で、この先に想像も及ばないほどの絶望が展開されていく予感があります。
こんなに厨二心が疼いたのは久しぶりでした。かつて封印したはずの闇の力が暴れ出しそう。
ここからどんな地獄が待っているのか。デュークは自分の運命を変えることはできるのか。
続きを切望しております!!
【レビューコンテスト応募】
青年デューク、弟のフランシス、植物学者の父は、片田舎で穏やかに暮らしていた。
だが父から小さな農園をもらったフランシスは、そこを使っておぞましい実験に手を染めるようになる。
フランシスに殺されて埋められたデュークはマンドラゴラとして生まれ変わるが、彼が死んでいたあいだに、世界は恐るべき方向に様変わりしていて――。
とびきりダークなファンタジーであると同時に、ホラーやミステリを得意とされる作者様らしく、恐怖や謎もふんだんにちりばめられています。
変貌した世界、そこでのデュークの役割、まさかの○○○○○展開、そして世界の真実と、読めば読むほど驚かされること請け合いです。
作者様にしか描けない斬新な暗黒世界を、どうぞお楽しみください!
✨狂気の天才、12歳の弟の手によって命を絶たれ、なんとマンドラゴラとして蘇った主人公は、突然、恐ろしいくらいに変容した世界へと足を踏み入れる✨
本作には衝撃的な言葉が登場します。
それは、『毒草人間』。
本作は人間の欲望と、多種多様な毒を持った植物が物語を彩るダークファンタジーです。
植物学者の父を持った兄弟の運命は、弟が実験のために兄を手にかけるという結末を迎えます。しかし、二人の運命はそこで終わりませんでした。
兄は自分がマンドラゴラになっていることに気づきます。
そして、かつて生きた世界が跡形もなく変容してしまっていることも。
「ここは一体、どんな世界なんだ!」
「こいつらは、何者なんだ!」
読み進むにつれ、読んでいる自分まで、主人公の運命に巻き込まれていきそうです。
この世界に光はあるのか?
主人公に勝機はあるのか?
5万字にていったん完結とされたこの作品。
純粋に息を呑むラストが圧巻です。
そして、主人公の闘いは、まだ始まったばかり。
この先の構想もあるとのことで、連載が再開されるのが今から楽しみでなりません。
「この世界の行く末を見届ける」
そんな醍醐味が味わえる本作、おすすめです。
『不老不死』それは生きていたら一度は興味を持ってしまうテーマ。
主人公の弟・フランシスもそのテーマに魅入られ、家の花壇で怪しい草花を育て始めます。不老不死に執心する弟の行動は次第にエスカレート。さすがに止めようとした主人公のデュークも純真な弟の狂気の餌食になってしまいます。
序盤から驚きの連続です。
不老不死、魔術と言った錬金術師的なテーマは勿論、マンドラゴラをはじめとした植物にもご縁があるこの作品。植物好きもワクワクする世界観です。もちろん流行の要素も込められたダークファンタジーです。
肌にまとわりつくような狂気と、驚きとどんでん返しを求める人にはお勧めの作品です。ぜひ死が香るポズンガーデンをお楽しみください。
【レビューコンテスト応募】
デュークはマンドラゴラに転生します。なぜって? それは倫理観がまるっと欠如した弟にマンドラゴラの素材として殺されたから。
もうそれだけで悲劇的な運命を嘆きたくなりますよね。でもデュークの災難はそこで終わりませんでした。
マンドラゴラは地中から引っこ抜くと叫び、それを聞いた人は死んでしまう。そんなマンドラゴラ、見つけたら避けるのが普通でしょう。しかし、デュークがマンドラゴラとして生まれた時代では、その常識すら覆るほど世界がおかしな事態に陥っていました。
物語が進むにつれてまとわりつく不穏。時に狂気に襲われることも。
ダークでショッキングな展開の連続で、ハラハラが止まりません。
そして世界がひっくり返るような衝撃的な事実が発覚!?
絶望が染み込んだ世界でマンドラゴラとなったデュークはどう生きるのか……。
悲劇的な転生の行く末を、ぜひその目で確かめてみてください!!
人生に絶望し、生きる気力を失った際、人は時として『死』を選ぶ。それは痛みや苦しみ、悲しみ等から永遠に逃れることのできる最後の手段かもしれない。
しかし、その『死』そのものさえも奪われてしまった場合、不死となった人々は何を求め、どのように生きていけばいいのでしょうか。
『不老不死』という死生観を超越し得るテーマがこの小説に込められています。
デュークは弟のフランシスに胸を刺され息絶えてしまう衝撃的な冒頭。
悠久の時を経て土中から引き摺り出され、不死身のマンドラゴラとなって現れたデューク。
見た目は人間なのに、何度も再生する身体。
一体彼の身に何が起きたのでしょうか?
街の人々も変わり果てていました。
皆、フランシスの薬で死を超越してしまっている事実を目の当たりにするデューク。
フランシスはこの世界を完全に狂わせてしまったと、途方もない心境に苛まれていきます。
生と死のはざまで、その境界を曖昧にぼかしながら生きている民たち。
みんな死を求めている――
マンドラゴラとなったデュークは察します。
マンドラゴラの断末魔の声を浴びれば永遠の命から解放される。
民の多くは救済の叫びを求めてデュークに群がり始め、ついには一線を越えてしまう。
死ぬために生きてきた人間の常軌を逸した精神性。
その狂気たるや、まさに地獄絵図です。
もし自分も同じ立場に立たされたとしたら、どうなるでしょうか。
我が身のように想像を膨らませれば、この物語の精神世界がいかに上質で救いようのないディストピアに向かっているのかが、手に取るようにわかると思います。
最後に特筆したいのが世界の視座の反転です。
マンドラゴラと化したデュークの前に依然として姿を現さないフランシスがなんとも不気味なんですが、今もどこで何をしているのか、気になって仕方がありません。
しかし、すべての謎が収束する時、私たちは目の前の現実を目の当たりにすることになる。
欺かれた……そういうことだったのか。
想像を超えた大ドンデン返しに舌を巻くことしきり。
生命の概念を覆すダークファンタジー。
さあ、底のない想像の世界に打ち震えよう。
【レビューコンテスト応募】
不老不死。それは古代から人間が追い求めてきた究極の夢だ。しかし、果たして死なないことは本当に幸せなのか、そんな問いを突きつけられる物語だった。
植物学者を父に持つ兄弟、デュークとフランシス。この二人が物語の中心人物。薬師を目指す兄デュークに対し、弟フランシスの植物に対する好奇心は異常とも言えるものだった。
その異常性がもたらした異常な世界で、マンドラゴラとして蘇った兄デュークが、戸惑いながらも自身の役割を果たそうと奮闘する。
マンドラゴラという言葉が出て来たとき、聞いた覚えがあるが、何だっけそれ?くらいの感覚だった。
マンドラゴラは、実在する植物ではあるが、根が二股に分かれて人間の足のような奇怪な形状をし、また有毒であることから、古くから怪異として扱われることもある植物だ。そこに目をつけてファンタジーに仕立てた黒澤さんの空想力には改めて敬服せざるを得ない。
弟によってマンドラゴラにされたデュークに、更に課せられた弟の試み、それは想像の遙か上を行くものだった。この展開がさすが黒澤さん、並みの発想ではないと感心させられ、えっ、これどうなるの⁈と先が気になって仕方がなかった。
いつものミステリーとは趣の違う、ダークファンタジーの渾身作、おススメです♪
【レビューコンテスト応募】
デュークの人生は、弟のフランシスによって狂わされた。
植物で「実験」することに夢中なフランシスは、人間を不老不死にするという「マンドラゴラ」を生み出すことを夢見ていた。そしてマンドラゴラを育てるために必要なものを知ったフランシスは、恐ろしい行動に出る……。
フランシスによって大きく「変化」してしまった世界で、デュークは生きていく。
時に、身も心も傷付けられ。
時に、協力してくれる人に出会い。
時に、世界の恐るべき「真実」に気づいてしまい……。
世界は、時にあまりにも残酷だ。
幼くして、愛しい人と永遠に別れなければならないこともある。
何かを得るために、大切なものを諦めなければいけないこともある。
だが、いつまでも変わることのない世界は、本当に幸せな世界なのだろうか。
悲劇と苦しみの果てに、何が待っているのだろうか。
あなたの精神まで狂わせるダークファンタジー、ぜひお楽しみください。
【レビューコンテスト応募】