第41話 飛行魔法と種族

授業が終わり、アルファンスとクリストフは部屋から出ていった。


そしてカリーナとアヒム、そしてクラスの何人かとまた集まって話していた。

「ハルトは一体何者なんだよ」

「本当にそうだよね」

色々と話していると、アヒムは俺に質問した。


「エトムント大将とつながりもあるし、さっきの考えも思いつかないような考えだったが……一体何者なんだよ」

すると皆は頷いた。

「そうだよ、見込んだ男って言われてたし」

「そうそう、本当に凄い家系を持ってるのかもね」

クラスの皆は詮索しようと話していたが、俺は誤魔化すように苦笑いした。

バレたら面倒くさい事になりそうだからな……


そして俺はふと気になった事があった。

「そういえば皆って魔法使えるのか?」

その言葉にカリーナは答えた。

「あはは、ここの皆は使えないよ」

「どうしてだ?」


すると次はアヒムが説明した。

「魔法が使えるやつは本当に少ないんだ、だから使えるやつは一つに集められて精鋭として育てられるんだ」

俺は精鋭という言葉に、ギューテを思い出した。

「じゃあ初級魔法でも精鋭とされるのか?」


するとアヒムは首を横にふった。

「最初はそれで良いかもしれないが、中盤で中級魔法を扱えなければ一般の兵士として追い出されるんだ」

「そうなのか……」

それでも凄いと思ったのだが、現実は厳しいようだ。


するとカリーナはぼそっと答えた。

「ただ……回復魔法だけは特別なの」


俺はその気になり、カリーナに質問した。

「それはどういう事なんだ?」

「魔法って言っても色々な種類があるの」

「例えば飛行魔法、防御魔法、攻撃魔法とか……でも一番使える人が少ない魔法が回復魔法なの」

その言葉にギューテは物凄く凄いという事に気付いた。


「なるほどな……って飛行魔法って言ったがあの子は飛べないのか?」

俺は羽が生えている子を指さした。


すると生徒の一人が説明した。

「ああ、あいつはハーピィ族だが飛行魔法とは違うんだ」

「そうそう、羽で飛べるか何もしないでも浮遊できるかってわけだよな」

「分かるー、最初違いが分からなかったわよ」

俺はこの世界はそう簡単な、単純な世界じゃないと再認識した。


すると教室の扉が開き、一人の男が入ってきた。

……しかも頭頂部はツルピカだった。

それを見た生徒達はこそっと俺に教えてくれた。

「あのおっさん数学の先生なんだが、眠くなるんだよ」

「それで怒ったら怖いもんね―」


そうして全員が席に着くと、ちょうど窓の外から鐘の音が響いた。

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