戦争でいつも犠牲になるのは、名もなき多くの人々だろう。皮肉な事に、戦争を始めた者は前線へはまず出ない。後方で呑気にもワインでも嗜みながら、『軍略』と称して多くの命を使い捨てていく。その多くの命と自分たちが、本質的には何も変わらないという事を忘れて……
本作は、そんな残酷な運命に抗う勇者と魔女の物語である。決して、綺麗事で終わるものではない。戦争に善悪もクソもないし、主人公達もそれは分かっている。それでも、二人は運命に挑み続けるのだ。多くの命が、使い捨てられない世界を目指して。何も分かっていない上層部を、ギャフンと言わせる為に。
人と魔族。これは、本来なら敵同士のはずよ二人が、戦場に『戦争の代替品』を作るまでの物語。