骨の音が聞こえる、そんな感覚から始まる作品です。
月の満ち欠けに合わせて章が進む構成が心地よく、少しずつ変化していく日々の描写に自然と引き込まれます。
自分の在り方に迷いながらも、人でありたいと願い続ける少年の物語で、感覚描写の細やかさがとても印象的でした。
誰かの言葉や仕草に支えられる場面はありますが、それだけで簡単に答えが出る作品ではありません。
変わっていく身体、揺らぐ呼び名、それでも続いていく日常が、静かに余韻を残します。
自分の居場所について考えたことがある人、余韻の残る物語が好きな人におすすめの作品です。