絶対これ、カクヨム向けの書き方じゃない。……なのに、めちゃくちゃ感動した。
前作『E-ROCK Blue Floyd』全59話を読んでから、この『Blue Floyd Neo』を読みました。
だから最初は本当にびっくり。
え?
4話で終わり?
しかもサイドストーリーのアメリア編で終わるの?
もっと見たかった。
LLのみんなの日常も。
bxやハルとの時間も。
すみれとのその後も。
Blue Floydが完成していく物語も。
絶対まだ何十話も続くと思ってたんです。
だから読み終わった時は、
「え、これで終わり?」
って、正直ちょっと裏切られた気持ちになりました。
でも。
次の日になって、急に分かったんです。
描いてないんじゃない。
全部、もう読者の中にあるんだって。
アメリアが笑っていた時間も。
仲間と音を重ねた日々も。
ライブの熱も。
胸に響くギターの音も。
59話読んできた私たちなら、ちゃんと想像できる。
だから作者は描かなかった。
読者を信じて、託したんだって。
そこに気付いた瞬間、鳥肌が立ちました。
そして最後。
サイドストーリーのアメリアの遺言。
静かな言葉なのに、一行読むたび胸が苦しくなる。
「あたいが見つける。」
「また言う。」
「愛してる。」
その瞬間、描かれなかった何十話分もの時間が、一気に心へ流れ込んできました。
ああ……
だから説明しなかったんだ。
描けば物語は終わる。
でも描かなければ、こうだっただろうな!って読者の中でずっと広がっていく。
『Blue Floyd Neo』は4話しかない作品じゃありません。
59話という物語を背負った、本当の続章でした。
読み終わったあとより、一日後、二日後のほうが心に響く作品なんて初めてです。
まんまと騙されました。
でも、その騙され方が最高でした。
これは小説というより、読者の心の中で最後の楽章が鳴り始める交響詩。
だから私は、この音がまたどこかで鳴り始める日を信じています。
Blue Floydの物語は、まだ終わっていない。
きっとまた、新しい「続章」が始まる。
……本当に、見事でした。