ふと、物語を書いていると『思い付き』が何の前触れもなく現れることがある。いわゆる、『天啓』といったところだろうか。それを物語に入れてみるとスパイスになったりノイズになったり何がどうなるか分からない。だけど、面白い物語を作る為には必要不可欠なものだと私は考えている。
本作は、そんな思い付き達が織り成す短編集である。ぱっと思い付いたからこそのシンプルさと読みやすさ、そして『おっ!!』となれたり『んっ?』となれたりと色んなリアクションを楽しめる。強大な存在に立ち向かうヤンキーの正体や、少女の成長を見守る存在の当たり前な運命などバラエティも豊富で見てて飽きない。
あぁ、人間の思い付きの素晴らしさよ……