最初から最後まで、何も事前知識なしで読んで欲しいので、あらすじは書きません。
すごく素敵で、とんでもないくらい素晴らしい作品なので今すぐ読んで欲しいです。
レビューというものは、作品の良いところとか、どのような方々に読んで欲しいかを書くところだと思います。
ですが、本作は本当に事前知識なしで読んで欲しいのです。お世辞抜きに、素晴らしいというか、読んでいて「熱」を感じました!
ここまで心を動かされたのは久しぶりだと思います。感動、といいますか、なんといいますか、私の拙い語彙力では表すことのできない感情を、読了したときに覚えました。
どんな人におすすめ? もう、すべての人に読んで欲しいですね。レビュータイトルにあるように、すぐ読んでください。今すぐ、さあ、早く!
ぜひ、ぜひご一読ください!!!!
もし、あなたが書いた登場人物が、何度書き直しても用意した台詞を言わなかったら。
行かせるつもりのない場所へ勝手に歩き出したら。
それは困ったことでしょうか。それとも、かけがえのないことでしょうか。
WEB小説を書く男の物語です。男の作品には、いつも同じ女が紛れ込んでいる。名前も姿も変えて、いつも脇役として、いつも男の意図を裏切って。
子供がイマジナリーフレンドを必要とするように、孤独な大人にも、最後にそばにいてくれる存在が必要になるのではないでしょうか。
でも、大人は都合のいい幻想では安らげない。思い通りに動く存在は、どれだけ優しい言葉をくれても、自分の反響にすぎないと知っているから。意図に反してくれること。それだけが、その存在が「本当にいる」と信じさせてくれる。
友人も妻も子もいない人間が、最後の瞬間までそばにいてくれるものをどうやって見つけるか。その答えが、思いもよらない場所に用意されています。
空想は実在を超えることがある。
物語を想像することは、それ自体が目的で、小説として結実させることは別に豊かさを意味しない。
この短編を読むと、そう思えます。