レイの「ただ生き延びたいだけ」なのに全部好意的に誤読されていく流れがめちゃくちゃ面白かったです。関西弁ツッコミと周囲の熱量の温度差が絶妙で、特に執事ジイさんの暴走演説は笑いました。さらに勇者組まで脳筋寄りで、まともそうなルインすら危険人物なのが最高です。ギャグ全開なのに、魔王の残穢やレイの過去が不穏で続きも気になります。
魔王を倒していないのに「魔王殺しの英雄」として崇拝されてしまう主人公レイの、内心ツッコミと周囲の過大解釈がとにかく面白い作品です。本人はかなり俗っぽく、面倒ごとから逃げたいだけなのに、兵士や執事たちは一言一句を神託のように受け取り、勝手に物語を盛り上げていく。そのズレが毎回きれいに笑いへつながっています。勇者レックスや付与術師ルインも濃く、主人公の嘘がいつバレるのかという不安と、新魔王出現による本筋の引きも強いです。勢いのある関西弁一人称も作品の武器になっていて、テンポよく読めました。