軽い気持ちで読んだら結構怖かった。いや、閉鎖された社会というか、信仰というか。是非とも読んでみてくださいませ。
村に入った瞬間に提示される違和感の描写がどれも秀逸です。スマホの電波がパツンと切れる「梔子トンネル」土の中から天に助けを求める指のように見える畑の「真っ黒に枯れ果てた何か」足音もなく背後に現れ、表情筋が計算され尽くしたように整い、一度も瞬きをしない村長限界集落とは思えないほど「美しく整備されている」という事実そのものが、かえって異様な排他性と狂気を予感させます。