ホラ話の短編という風変わりなキャッチコピーに惹かれて拝読させていただきました
一話目はまさにこの短編集のタイトルらしい話でした。オチのつけ方が洒落ていてちょっと腹が立つほどです(褒めてます笑)
この話以外でもそのニオイは感じられたのですが、なーんか半笑いで肩をすくめて「ほらね?」って言ってるような雰囲気があるんです。落語的でしっかり面白いオチがちゃんとついているので腹が立ちます(超褒めてます!)
個人的に好きな話は『5 AIチャット』です。こういう色も出せるんだ!と、作者様の引き出しの多さに驚きました。いやぁそれにしても、無駄がなくテンポのいい文章を書きますねぇ。オススメですよ
時間がかかってしまいましたが、拝読させていただきました。
大仰な仕掛けに頼ることなく、生活の片隅に転がる些細な違和感や人間の情けない自意識を淡々とすくい上げた連作でした。
起承転結をなぞりながらも、予定調和をすり抜けていく変則的な展開と、泥臭い論理の積み重ねが心地よい緊張感を生んでいます。
突き放したような乾いた筆致の奥に、割り切れない感情のエラーをそのまま肯定するような不器用な眼差しが一貫して流れていました。
どれも短い掌編でありながら、読み終えたあとに日常の輪郭が少しだけズレて見えるような、確かな手応えを残す作品群です。