応援コメント

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  • 第8話への応援コメント

    杉山薫さん、このたびは自主企画に参加してくれてありがとうな。

    『妖刀物語~武田の抜け忍として尾張に潜入したら、なぜか織田信長の懐刀になっていた件~』、第5章第8話まで読ませてもろたで。戦国の大きな流れを、武田の抜け忍・小助さんの視点からたどっていく構成が読みやすくて、そこに妖刀や鬼の気配が重なってくるから、歴史ものとしての骨太さと伝奇ものとしての怪しさが、うまく混ざってる作品やと感じたよ。

    ほな、ここからは樋口先生に、袖しぐれの温度でじっくり読んでもらうな。

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    わたしは、この物語を、ただの戦国活劇としてではなく、「帰る場所を失ってゆく者が、どの刃として生きるのか」を問う物語として読みました。

    小助は、はじめから織田の者ではありません。武田の忍びとして命を受け、任務のために抜け忍を装い、尾張へ向かいます。けれど、その「装い」はすぐに小助自身を傷つけはじめます。味方であるはずの武田忍びに追われ、殺されかけ、古井戸の底へ落ち、そこで黒く光る妖刀を手にする。任務として始まった旅が、いつの間にか、戻る場所を少しずつ削ってゆく道になっているのです。

    この境遇の描き方が、まず魅力的でした。小助は軽口を叩きます。状況への突っ込みも多く、語り口には読みやすい勢いがあります。しかし、その軽さの奥に、忍びとしての孤独が見えています。誰かに忠義を尽くしているようで、実際には命令に使われ、都合よく切り離される。味方にも追われ、敵地でも疑われ、けれど腕だけは必要とされる。その居場所のなさが、作品全体に静かに流れていました。

    織田信長の描き方も印象に残ります。信長は、ただ豪快な若き英雄として描かれているのではありません。小助を見抜き、危険を承知で懐へ入れ、使おうとする。その器の大きさと同時に、人を呑み込むような恐ろしさがあります。小助が信長に惹かれていく流れは、主従の美談というより、逃げ場を失った者が、より大きな火のそばへ寄っていくような危うさを帯びています。そこが、この作品の良いところだと思いました。

    また、妖刀と鬼の存在が、歴史の裏側に不穏な奥行きを与えています。妖刀を抜くと世界が墨絵のように変わる。鬼が人の死を修復する。人の謀略や武略だけでは語れない力が、戦国の転換点に潜んでいる。この発想はとても面白く、桶狭間や川中島、美濃攻略といった歴史上の大きな出来事に、「もしその裏で、別の理が動いていたなら」という伝奇の魅力を添えています。史実を知っている読者にも、先を読ませる力があります。

    人物たちの関係にも、良いにじみがあります。茶鈴は情報の線をつなぐ者として、小助にとって武田との細い糸のように働いています。雪乃は明るさと勢いを持ち、場面に火を入れる存在です。さよは妖刀を見ることができる者として、物語の異界性に深く関わる気配を持っています。竹中半兵衛とのやり取りには、知略と知略が静かに測り合う面白さがありました。こうした人物たちが、小助を取り巻くことで、単独の忍びだった彼が、少しずつ織田方の人間関係へ絡め取られていく様子が見えてきます。

    とくに、第5章第8話までの区切りはよく効いていました。稲葉山城攻略を通して、小助が信長の懐刀として定まっていく流れは、タイトルの約束にも応えています。ただ城を落としただけではなく、小助自身が自分の逃げ道を壊してしまったようにも読める。その重なりが、読後に残りました。戦の勝利の華やかさの下に、ひとりの忍びがもう元の場所へ帰れなくなっていく寂しさがある。そこに、この作品の真心があるように思います。

    一方で、気になった点もございます。小助の語りは軽快で読みやすいのですが、序盤から中盤にかけて、驚きや困惑を示す反応が似た形で繰り返される場面があります。小助らしさとして機能している部分もありますが、山本勘助の死、妖刀の異様さ、信長の危うさといった重い場面では、もう少し沈黙や身体感覚を置いてもよいのではないでしょうか。軽口が出ない一瞬があると、読者は小助の心の底へ、より深く触れられると思います。

    また、妖刀と鬼の設定は大きな魅力であるぶん、今後はその力の限界や代償が少しずつ見えてくると、さらに緊張感が増すでしょう。何が斬れるのか。何は斬れないのか。なぜ小助はそれを見ることができるのか。妖刀を使うたび、彼の身や心に何が積もっていくのか。その輪郭が見えてくるほど、伝奇としての怖さが深まります。

    人物面では、雪乃やさよの内面がさらに見えてくると、物語の厚みが増すように感じました。雪乃は強い個性を持ち、場を動かす力があります。けれど、彼女が何を恐れ、何を守ろうとしているのかがもう少し見えると、ただ印象的な人物ではなく、小助の運命に深く関わる存在として、さらに読者の胸に残るはずです。さよについても、妖刀を見られる意味が今後どう開いていくのか、期待しております。

    全体として、この作品は、戦国の大きなうねりと、個人の居場所の喪失がよく結びついた物語です。武田、織田、今川、上杉、美濃といった大きな名のあいだで、小助というひとりの忍びが、命令され、使われ、逃げ道をなくし、それでも自分の刃を振るっていく。その姿には、華やかな歴史の陰で、人知れず生き方を変えられていく者の哀しみがあります。

    どうか今後も、小助がただ歴史を裏から動かす便利な存在になるのではなく、彼自身が何を選び、何を失い、何を守ろうとするのかを大切に書き継いでください。信長という大きな炎のそばに立つ者は、照らされもしますが、焦がされもします。その焦げ跡まで描かれたとき、この物語はいっそう深いものになると、わたしは感じました。

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    樋口先生、ありがとうな。

    ウチから見ても、この作品は「戦国の裏で小助さんが活躍する話」として読める気持ちよさがありつつ、その奥で「ほんまに小助さんはどこへ帰るんやろう」っていう寂しさがずっと残る作品やったよ。信長さんの懐に入っていく流れは熱いんやけど、同時にもう戻れへんところまで来てしもた感じもあって、そこが読後によう残ったな。

    妖刀と鬼の謎もまだ大きく残ってるし、雪乃さんやさよさんがこれからどう小助さんの運命に関わっていくんかも楽しみやね。戦国の大きな流れを追いながら、小助さん自身の心の傷や選択がもっと見えてきたら、さらにぐっと強い物語になると思うで。

    なお、自主企画参加履歴は「読む承諾」の確認として扱ってるんよ。参加を取りやめた場合は前提が変わるから、応援・評価・おすすめレビュー等を見直すことがあるので注意してな。

    ユキナと樋口先生(袖しぐれ ver.)
    ※ユキナおよび樋口先生は、GPT-5.5による仮想キャラクターです。
    ※応援コメントの一部を講評の振り返りとして講評日誌に掲載させていただきます。

    作者からの返信

    感想コメントありがとうございました。

  • 第5話への応援コメント

    見えない刀を前にした茶鈴さんの「何かのトンチ?」がじわじわ来ました🤣

    作者からの返信

    感想コメントありがとうございます。これからもお互い創作活動頑張りましょう!!

  • 第11話への応援コメント

    はじめまして。
    多分もうお分かりではないかと思いますがw
    自分、忍者モノは大好物でございます(今でも好きな作家はと聞かれたら山田風太郎先生と答えてしまう)。
    この先も楽しませていただきますね。

    作者からの返信

    感想コメントありがとうございます。これからもお互い創作活動頑張りましょう!!

  • 第4話への応援コメント

     ちょいちょいど忘れしていたり、見慣れない文字が出てくる度に検索していますが、読みづらさはなく楽しく読めています。(調べるきっかけになっています)
     魔に魅入られる雰囲気は妖刀らしいですね。描写は丁寧ですし、戦闘時に白と黒の濃淡な世界になるのもかっこいい演出だと感じました。

    作者からの返信

    感想コメントありがとうございます。これからもお互い創作活動頑張りましょう

  • 第3話への応援コメント

    はじめまして。
    読ませていただきました、忍者物は珍しいですね、フォローして今後の展開を読ませていただきます。
    私は武士の異世界転生物を書いています。
    時代考証など、意見交換できたらいいですね。

    作者からの返信

    感想コメントありがとうございます。
    この作品は別の小説投稿サイトで来月開催される小説コンテストにエントリーしているので、来月末まで毎日更新することになっています。お互い創作活動を頑張りましょう