【感想文】
これは“告白そのもの”ではなく、「告白ようとしていた時間」を描いた作品だと思いました。
最後の一段で、一気に景色の意味が変わる構成がとても綺麗でした。
前半は恋愛小説として読んでいたのに、最後で「これは過去を辿る物語だったのか」と静かに気づかされました。
しかも劇的な別れを書くのではなく、“葉桜”だけで時間の経過と喪失を見せるのが上手いです。
全体に文学的な空気があり、特に「恋」と「桜」を直接結びつけすぎず、旅情の中に溶かしているのが印象的でした。
【刺さったところ】
「ここで枯れ果てても良かった。」
この一文、かなり強いです。
恋情、覚悟、若さ、刹那性が全部入っていると思いました。
あとラストの、
「私は愛する家庭に帰って行った。」
ここが静かに刺さりました。
過去の恋を抱えたまま、それでも今の人生を生きている感じが出ています。
途中の「柿の葉寿司が鯖だと思ったらサーモンだった」という場面。
あそこ、すごく日常的で何気ないのに、“二人でいた記憶”として強く残るんですよね。
大事件ではなく、こういう細部で恋愛を記憶させる作品は強いと思いました。
私も桜を描いた作品があります。
よろしければ読んでみてください!
「北へ、桜を追いかけて」
ありがとうございました。
春風あくび
作者からの返信
コメントありがとうございます。
また素晴らしい感想文をありがとうございます。
私の考えていた描写、また新たな描写の解釈が多々見受けられて、拝読していて新鮮な気分になれる感想文でした。
拙作の良いと思ってくれた部分を忠実に書いていただき大変光栄です。
春風さんの『北へ、桜を追いかけて』是非拝読させていただきます。
ご一読ありがとうございました。
への応援コメント
コメント失礼します。
企画から来ました。
恋愛ものの勉強をしております…が、
吉野という地名と「やっこ」という店名でワタワタしました( *´艸`)
桜餅とはもしや角にあるあのお店では?
私、あのお店の草餅が大好物であります(*´▽`*)
作品の細部もですが、吉野の町並みが描かれているのが嬉しくてつい(*´▽`*)
作者からの返信
コメントありがとうございます。
拙作を存分に楽しんでいただいて私としても大変光栄です。
吉野の町並みに惹かれて、それに恋情を重ねさせていただきました。
ご一読ありがとうございました。