何が「正解」で何が「正義」なのか、足元が揺らぐような最高のアイロニー。
わずか数タップの時間に、背筋が凍るような強烈な皮肉とディストピアの神髄が凝縮された見事なSFショートストーリーです。
自分たちが生まれるきっかけを作った人類の歴史を語るおじいちゃんと、「地球万博」でガラスの向こうの「最後の人類」を軽い調子で見学する少女。彼らによって明かされる真実によって、物語の空気は一変します。
そして、何も知らずにただ陽気にあるものを振り続ける人間の姿。その痛烈なラストシーンが残す圧倒的な余韻とブラックユーモアに、思わず唸らされました。短いからこそ切れ味が凄まじい、至高の一編です。