やっぱり、読み始めた作品に求められるのは、「信用」とか「安心」とかだとは思うんですよね。
もうこの、6話辺りの時点で「この作者は任せていいんだ」って思わせられた時点で、勝ち確です。略して6確です。パチスロなら終日打ち続ける台です。
そして気付いたら32話になってて、残りの話数を見て思わず口から出るんですよ。「足りない」って。「もっとよこせ」って。
バケモンがバケモンを産んでいく物語で、よく仕組まれた設定の影響ですんなりと入ってくる。「俺やっちゃいました」感が鼻につかない流れなのも良いですね。
「先生スゴイ」なハーレムものには食傷気味な方にも、お勧めしやすい口当たりです。
これらのキャラ達を使って何を為すのか、その先にあるものを見てみたくなる物語。今後も楽しみにしてます。
杖に焦点を絞った浪漫のある魔術のシステム。
挫折を知った青年と何事にも情熱を向けられない少女の師弟関係が生む健気な人間ドラマ。
本作ではファンタジーな世界の住人として味わえる高揚感と、リアルな世界の読者として共感できる感動をいっぺんに得ることができる。
少女は魔術を学び、進むための情熱を手に入れる。
青年は魔術を教え、戻るための理由を手に入れる。
「特別」という言葉が彼女たちの行く末を拒む障壁にはならないことを「魔術」という存在は肯定してくれるのだろうか。
否、「特別」という言葉がどこかで的はずれだということを私たちは知っているのだから、彼女たちの歩む道を信じ応援することができるのだ。
実直で心温まるマジックファンタジーは今、あなたの手元にあかりを灯す。
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