女子高の教室のベランダの死体から始まる物語は、謎を抱えたまま丁寧に状況が描かれていきます。
そしてサイトのタイトル【【恋の☆おまじない】】の文字を目にした「まどか」の動揺と共に、緊張感を持って読み進めました。
序盤から不穏な空気が漂い、刑事の登場でさらにサスペンスの強度が増していく。
なにより魅力的なのは、丁寧な描写の中でもすべてを開示しないことで想像性に訴えかけ、それが余計に不穏さを加速させる点です。
様々な登場人物の言葉によって憶測するも、なかなか尻尾が掴めないことで、どんどんページをめくらせる見事な構成。
まさにこの年代ならではの言動はリアルで、「呪い」や叫び声が物語の不穏さを彩っていく。
緊張ばかりでなくユーモラスな場面もたくさんあるので、親近感も抱きながら読むことができます。
まだ物語は途中ですが、常に謎があるため先が気にならずにはいられない。
心地よい不気味さに満ちた学園サスペンスをぜひご堪能ください。