三十代元サラリーマン・椎葉悠希男は、異世界転移から三年。
孤独にレベルを上げ続け、気づけばLv99の最強に。
愛用武器は“その辺で拾ったちょうどいい棒”。
目的はただ一つ――何もしない悠々自適の生活を手に入れること。
ところが、彼の致命的な性分がそれを許さない。
マイペースなのに流されやすく、飄々としているのに面倒事を放っておけない。
アーリーリタイヤ先を探すはずが、生真面目なエルフ、秘密を抱える魔族、龍に育てられた少女らと出会い、気づけば厄介ごとに首を突っ込み続ける旅路へ。
ゆるくて最強、やる気はないけど情けはある。
そんなおっさんの旅は、いつしか世界の根幹に触れ、静かに、しかし確実に世界へさざめきを広げていく。
肩の力が抜けるのに、気づけば胸が熱くなる。
“引退したい最強おっさん”が紡ぐ、心地よい異世界漫遊ファンタジー。