お題『嘘、桜、レモネード』への投稿作です。
簡易的なあらすじに則りさまざまな切り口で物語が展開される本企画。
正直、この作品を読んでだんだんと怖くなってきました。
登場人物は最低三人いるはずなのに会話「 」が恐ろしく少ない。
文章自体は美しい幻想文学なのに桜の木の存在自体が不穏で満ちていく。
謎に満ちた作風にゾワリとしてしまいます。
醸し出すレモンの香りと色合い、そして凋落の果てを繊細に描く様は、それでいて美学の先端を提示してくれる。
しかし、なぜ、その幹の周りに大量のレモンが熟され腐敗し、潰されていくのか。
一体何が真実で何が嘘なのか。
それはレモンの色をした風だけが知っているのかもしれませんね。