恋愛が「監査対象」となり、正しく愛することで生存権が保障される社会その設定だけで既に読む手が止まらない。国家が感情を数値化し、逸脱すれば「再矯正」される世界で、99.6%の好意と0.4%の拒絶を同時に持つ後輩が登場する。
「幼馴染妄想話」や「唐揚げ弁当」を書いた同じ著者とは思えないほどトーンが異なるが、この0.4%という数字の設計に、クロという書き手の本質が見える気がする。
管理された愛、仮面としての感情、制度に組み込まれた欺瞞自分が書くテーマと深く響き合う一作。続きが来ることを切に願っている。