主人公が転生者として未来の知識を活かし、史実の常識にとらわれず新型巡洋艦を設計していく展開は読んでいてワクワクします。特に最上型をベースに「もし最初からこう設計していたら?」という発想は、架空戦記や架空兵器が好きな人なら夢中になれるはずです。
一方で、専門用語や艦艇の設計思想が多く登場するため、軍艦に詳しくない読者には少しハードルが高く感じる場面もありました。設計図の狙いやメリットを主人公以外の人物との会話や実験シーンで見せる描写が増えると、より読みやすくなると思います。
それでも、「設計で歴史を変える」というコンセプトは非常に魅力的で、今後どのような艦隊が生まれ、歴史がどう変化していくのか続きが気になる作品でした。架空戦記や兵器開発が好きな方にはぜひ読んでほしい一作です。