世界観がとにかく最悪で最高でした。産業革命期の煤煙と汚物と搾取、その上で革命家も権力側も全員どこか壊れていて、“まともな正義”が存在しないのが強烈です。クロヒトの乾いた一人称も世界に合っていて、皮肉と暴力が自然に同居しています。特に革命ギルド周りは、理想ではなく狂気と私欲で回っているのが生々しいですね。グロテスクなのに妙なユーモアがあり、変態キャラたちも含めて「悪趣味なのに読まされる」魅力があります。