「平穏を地続きにする為に」を読んで、あらためて感じたのは、『コープスホワイト』という物語の根っこに流れている“やさしい時間”の重みでした。死霊術師の一家というと不穏な響きなのに、この屋敷には木漏れ日や焼き菓子の匂いみたいな幸福がちゃんと息づいています。
特に幼いデュレインの「失敗して、叱られて、それでも愛される」姿が本当に愛おしくて……。この番外編は、ただの過去話ではなく、“喪ったものが確かに存在していた証明”なんだと思いました。
本編を読んだ人にはもちろん、これから読む人にも、この穏やかな光景をぜひ先に覗いてみてほしいです。