言葉の奥に残るものを追いたい人に届く作品主人公が愛されるたびに自分の輪郭が溶けていく感覚を抱えながら、それでも離れられない。ひとつの比喩に静かに、そして確実に深まっていきます。同じイメージが場面ごとに形を変えながら繰り返され、読み終わったとき、冒頭の言葉が別の重みとなって戻ってくる。派手な展開よりも、言葉の余韻を味わいたい人に読んでほしい作品です。