主人公がとにかくクズです。
童貞だったくせに、童貞を捨てた途端にクズ化けする(独断と偏見全開ではありますが)理系の一部の男にあるあるのクズ感!
しかも、自分がクズだと自覚しているタイプではありません。「合理的」「最適化」と言い換えながら、人を予定表の色分けのように管理し、都合よく扱おうとする。読んでいて何度も「うわぁ……」となるのに、不思議と読み進めてしまいます。
なぜなら作者が、この手の人間の気持ち悪さを驚くほどリアルに描いているからです。
恋愛小説というより、人間性が少しずつ壊れていく男の観察記録。
直樹には全く共感できませんが、だからこそ目が離せません。
クズ表現が上手い作品です。
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