『無能と追放された俺、異世界で美女たちの“才能”だけ見抜ける鑑定スキルで最強国家を作る』

@yamago84

第1話「役立たずの俺、追放される──そして美女と出会う」

 その日、俺は人生を終えた。


「お前はもう要らない」


 冷たい声だった。


 ギルド長の口から放たれたその一言は、あまりにも軽く、あまりにも重かった。


「才能なし、戦闘力なし、魔力も最低ランク」


「お前みたいな無能を養う余裕はないんだよ」


 周囲からクスクスと笑いが漏れる。


 ああ、知ってるよ。


 俺は“外れスキル持ち”。


 【鑑定】なんて、戦闘では役に立たないゴミスキル。


「荷物まとめて出ていけ」


 ギルドカードを投げ捨てられる。


 それを拾うやつはいなかった。


 つまり──


 俺の価値はその程度ってことだ。



 ……で、気づいたら森にいた。


「はは……マジで終わったな」


 金もない。仲間もいない。


 このまま野垂れ死にか。


 そう思った、その時だった。


「……助けて」


 か細い声。


 振り返ると、そこには──


 血まみれの美女が倒れていた。


 銀色の髪。整った顔立ち。


 だが、その体はボロボロで、今にも息絶えそうだった。


「おい、大丈夫か!?」


 駆け寄る。


 そして、反射的にスキルを発動した。


【鑑定】


 すると、視界に情報が流れ込む。



 名前:セリス

 職業:剣士(未覚醒)

 潜在能力:SSS

 固有スキル:《剣聖の器》(未解放)



「……は?」


 思わず声が出た。


 いや待て、今なんて出た?


 SSS?


 剣聖?


「おい……これ、バグってないよな?」


 俺は今まで、ゴミみたいな情報しか見たことがなかった。


 だが、これは違う。


 明らかに“規格外”。


「……お願い……」


 セリスが弱々しく俺の手を掴む。


「……助けて……」


 その瞬間、決まった。


「ああ、任せろ」


 俺は彼女を背負った。


 理由なんて単純だ。


 この世界で初めて、“価値のあるもの”を見つけたから。



「面白くなってきたじゃねぇか」


 無能?


 違うな。


 俺は“見抜ける”。


 この世界の真価を。


 そして──


 “本物の才能”を。



 この出会いが、すべての始まりだった。


 俺が世界を変える物語の。


 そして、美女たちと共に頂点へ登る伝説の。

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