魔法の属性により人の優劣が決定してしまう階級社会のある世界。
そんな社会で、裁縫魔法というあまり目立たない魔法の適性が出てしまった紬は、学校生活でもいじめの標的にされてしまう。
裁縫魔法は母親の遺伝によるらしく、その魔法のことで父親は母娘を捨てて出ていってしまったらしい。
しかし、そんな境遇にも負けじと、母親と紬は一生懸命に毛糸屋で生計を立て、母親の昔馴染みと新しいビジネスをしたりと希望を持って生きていた。
そんな折、紬に悲劇が起こる――。
生まれ持って与えられた能力差により、社会での境遇が変わる……現実世界でもよく見られる悲しき光景ですが、嘆いてばかりはせず、懸命に生きることで悲惨な状況を変えていこうとする紬と母親の姿には、とても心揺さぶられました!
それ故に、後半での展開は本当に衝撃的です!
そして裁縫魔法がまさかそのように使用されるとは……。
スバ様の他作品『妖怪誕生秘話』にも通じるような、なんとも形容しがたい哀惜さを感じる物語です。
ぜひともご一読を!!!