ウサウサウサウサーッ!!!と叫びながらカメをいじめるウサギ。冒頭からエンジン全開で、ハチャメチャな昔ばなし(?)を楽しむことができます(笑)。
D野佐浦錠さまが別で書かれている『「逃げの一手としての伏線回収」論』を実践する形で執筆された本作。伏線の張り方と伏線回収の仕方が創作論で述べられていることに非常によく沿っており、大変参考になります。
タイトルにある通り「超展開」であり、創作論の言葉を引用すれば「不自然」(←ネガティブなニュアンスではないことは創作論を読めばお分かりになると思います)な展開を繰り広げるストーリーですが、伏線がきっちり機能するおかげで爽快な気持ちで読み終えることができました。
あと本作を「創作論のための捨てトリック」みたいに使っていますが、このネタをこういう形で使ってしまうのはもったいないのではと思ってしまいました笑笑。それぐらい見事に驚かされました。どんでん返しネタを出し惜しみせず叩きつけてくる作者の姿勢に敬意を表します。
めちゃくちゃカオスだったのですが、それが本当に面白かったです。
レビューのタイトルにもある通り、本作では結末につながる伏線が大量に出てきます。何気ない会話の一言や、駄洒落、タイトルまでもが伏線となっております。
伏線を見つけるのが難しい、そうおっしゃる方もいるでしょう。でもご安心を。本作には傍点がつけられています。結末を知ると「あそこはこういうことだったのか!」と絶対に納得すると思います。
傍点があると簡単、そう言いたい人もいるかもしれません。ですが、本作は一筋縄ではいきませんよ。いくら傍点があっても、難易度は低くありません。私も結末を読むまで、数々の伏線の回収を予想できませんでした。
伏線以外にも、本作はキャラクターの個性が強かったです。一番最初のうさぎのセリフから、最後まで、キャラクターの個性の濃さに皆さま驚くはずです。
大量の伏線、それらを見事に回収した作者の手腕はとんでもないものです。とても面白く、完璧な結末を、今すぐ、今すぐに読みましょう!おすすめです。ぜひ、ぜひご一読ください!
追記
本作の概要にもある通り、作者さまの次の創作論である「逃げの一手としての伏線回収」論には本作の素晴らしい解説が載っています。本作を読んだら、余韻に浸りながら、すぐに向かうべきです!!おすすめです。