終章から始まる物語です。
タグには「救いなし」「バッドエンド」。
紹介文の通り、物語は主人公の首が落ちる場面から始まります。
仲間を殺したという告白。
積み重ねられる懺悔。
そして、「勇者になりたかった」という訴え。
終章を読み終えた時、頭の中にはたくさんの「なぜ」が残りました。
なぜ仲間を殺したのか。
なぜ勇者を殺し、自ら勇者を名乗ったのか。
続く第四章で仲間殺しの真相は明かされます。
それでも、私はまだ納得できませんでした。
代わりに別の疑問が生まれました。
その頃になってようやく気づきました。
私はまだ、主人公たちが積み重ねてきた過去そのものを知らなかったのだと。
物語が第一章へと遡り、仲間たちとの時間や選択を知った時、終章で見た光景の意味が少しずつ変わっていきます。
一度最後まで遡って初めて見えてくる感情があります。
運命に翻弄されながらも、それでも勇者であろうとした主人公の姿です。
特に終章と第四章は、ぜひ二周読んでみてほしいです。
最初に読んだ時に見えなかったものが見えてくると思います。