放課後の図書館に集まるのは、誰にも言えない傷を抱えた“嘘つき”たちという設定が強く胸に刺さる。憧れ、贖罪、執着――それぞれが抱える感情が交差するたび、静かな空間にひびのような緊張が走り、物語が一段深い層へ沈んでいく。語り手の視点が繊細で、嘘を守るためについた嘘が、逆に心の本音を浮かび上がらせる構造が巧い。誰の手を取るのかという問いが最後まで揺れ続ける、美しく痛い青春心理ドラマ。
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