突然異世界へ放り込まれた彰文が、チート能力に覚醒するわけでもなく、ゴブリンに怯え、その肉を恐る恐る食すという泥臭くリアルな生存劇が非常に新鮮で引き込まれます。
タイトルにある勇者になれなかった。その後…という不穏な伏線を残しつつ、まずは生きるために必死な彰文の等身大のキャラクターが魅力的です。
彰文の「図太くも憎めない」生存戦略が面白い。
異世界に怯えつつも、空腹に負けてゴブリン肉を食し、助けてくれたトマリにすかさず「雑用でも何でもやるから一緒にいさせて!」と頼み込む世渡り上手さが、現代の高校生らしくて非常に好感が持てます。
スライムを触ろうとして酸で火傷する「早死にするタイプ」な危うさも含めて、応援したくなる主人公像です。
またクールで謎多きチャイナドレスの美女トマリ、なんだかんだ 面倒見が良いツンデレな距離感が早くも尊いです