まだ序盤(第4話)まで読んだところですが、あまりにリアルな「手触り」に息を呑み、思わずレビューを書かせていただきました。
画面の向こうにいるのは生身の少女なのに、システムは彼女を「0.3秒の離脱率」や「トレンド」という数字でしか見ません。
とくに引き込まれたのは、トップの冷徹な合理性と、現場の良心の間で「防波堤」として働く広報部長・周の苦悩です。
波風を立てずシステムを回すことが正解だと思っていた彼が、最悪のライブ事故を前にして、わずかに指先を震わせる描写。「自分が止めるべきだったのか」という後悔は、組織で働く大人なら誰しも胸を突かれるリアルさがあります。
事故の映像を見てなお「彼女自身がやったのか、コメントに押されたのか」と分析するように問うトップの底知れない冷たさに対し、有能な宰相であった彼が、これからどう人間として向き合っていくのか。
ITやプラットフォームの裏側にある、働く人たちのヒリヒリとした痛みが味わえる作品です。この先どう展開していくのか、続きを追うのがとても楽しみです。