主人公が生き残るために「凡庸」を演じ続ける導入がとても魅力的でした。転び方ひとつにまで計算が入っている描写が印象的で、宮廷の緊張感がしっかり伝わってきます。皇帝との会話も含みのある言葉が多く、先の展開を想像したくなりました。特にセシリアに見抜かれた瞬間の空気感が良く、思わず続きを読みたくなります。重厚感のある世界観と知略の雰囲気が楽しめる作品です。