第25話 とーそくちょくせんうんどー
「ピピポピ」
アミ族のひとりが発言する。
「オレなら大回りして戻り、悪者の後ろから襲いかかってやっつける、だって!」アリスはアミ族の言葉を翻訳してくれるのね。
「なるほど……アミ族は言わば生きたロケットだから、なんの問題もないのね。気密服も必要ないし」
小石川先生へこたれない。
「アミ族は……もちろん地球外惑星で生まれた種族ですが、エビ・カニに近い甲殻類の仲間です。でも文明を興し自らを改造する技術をものにして、文字通りの宇宙種族に進化しました。宇宙空間でもガス惑星大気中でも平気のへっちゃらなのです」
そんなすごい人たちが、スターフリーのなかで何やってんですかね~?
「ともあれ、君たちの答えを聞いてると日が暮れてしまいそうなので、設問の説明をしますよ。作用・反作用の話をしようと思っているのです。あたしがこういったら『宇宙では日は暮れません』というのが科学的です。シャトルは現在エンジンを吹かしていません。シャトルにも君たちにも力はかかっていません。いっしょに落ちているという言い方もできますね。だからシャトルのなかでは宙に浮くように見えるのです。いつの間にかCOCOちゃんも上下逆になっていますね」
やっぱり先生が逆になったわけじゃないのね! えへへ。
「宇宙空間では力を加えなければ同じ速さで進み続けます。等速直線運動、これは早口言葉ではありません」
とーそくちょくせんうんどー、とーそくちょくせんうんどー、COCOは口のなかで繰り返す。言えるわ!
「だから原田くんが危機に陥ったのは宇宙では自然には止まらないし、水中と違って手足をかいてもブレーキにならないからです。キーワードは作用・反作用」
とーそくちょくせんうんどー・さよーはんさよー。言えるわ。凄くない?
「さて、これはなんでしょう」先生はずみちゃんが持ってきた箱をかかげる。箱からある装置を取り出して……「おっとこれはゴツい」
光線銃か、ロケットランチャーか。だってグリップがあって、トリガーもある。あら、これから
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