(連載エッセイ) 未来なんてわからないものだから
夜空の月
第1話 離婚を決めた頃
私は、子どもが自立する数年後に熟年離婚を考えている、ひとりの中年女性である。
結婚して20年。
そのうちの18年は、何度か離婚はチラついたが、なんだかんだ旦那を愛していた。
旦那に離婚の意志を伝えたのは一昨年のこと。3年ほど悩んだ末だ。
旦那と離婚を考え始めたきっかけのひとつは、
遊べる女性を常にSNSで探していたということ。
私は何回も、そういうことをされるのは嫌だと伝えたが、改善は見られず。
まるでハイエナのようにこっそり続けていた。
あぁ、このお人は、きっとやめられないんだ。
そう思った。
旦那はDVをする訳でもないし、仕事も真面目にしている。
誰のお陰で飯が食えてると思ってんだ?
というタイプでもない。
借金もしない。酒やタバコもしない。
この点については、不満はない。
でも、私が嫌だと言うことを、ハイエナはやめられない。
私は、18年旦那をきっと愛していたけど、いや、愛そうとしてきたけど、色々諦めた時、急に冷めたのがわかった。
これから期待することはないし、男として見ることもないだろう。
旦那も、旦那の家族も、今の私にはどうでもよくなってしまった。
そして、もうひとつの理由がある。
旦那は、私に腹を割って話すということは、ほぼしない。
だから私は、いつも重要なことをメールというツールを使って伝えている。
なので、離婚の意思もいつものようにメールというツールでお伝えした。
私がきっと離婚する気になったのは、旦那のハイエナ病もあるけれど、それよりも、ずっとずっと話し合えない、ということなんだと思う。
長い結婚生活、浮気心はそりゃあるとは思う。でも、それを知られた時に話し合えない、問い詰められても隠す、嘘をつく。黙り込む。
そんな態度に失望し、もう解決する方法は私の我慢のみ。とわかってしまったからには、もはや離婚するしかあるまい。となった。
今のところ、旦那は僕のなにがいけないの?
と、いまいちわかっていない。
まだ子どもが自立してからの話、その頃には、旦那も腹を括っているかもしれない。
まるで余命宣告かのように早めにお伝えした。
でもこれは、一応、私からの最後の思いやりのつもりだった。
いいのか、悪いのか、よく分からないが。
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