――桜の花びらをレモネードに浮かべて飲むと願いが叶う。
なんて、健気なんでしょうか!かわいい!!
でも、幼いころは、そんな願いを声に出して言えた二人が、中学生になった今はもう同じようには言えない。
だからこそ、最後に「嘘」という形に変わっていくところが、とてもよかったです。
でも、この「嘘」はほんとうになるかもしれない、という点も!
春香の願いが最後まで明かされないところも個人的には好きです。
颯太と同じ願いだったのか、それとも別の願いだったのか。そこを言い切らないからこそ、読み終えたあとに余韻が残りました。
言葉にできなかった願いを、桜とレモネードごと飲み込む。
静かで甘酸っぱい、別れの前の一場面。
王道ですが、爽やかさのある一作でした。