もしも未来から自分がやってきたらどんな顔をしているんだろうか。幸せそうなんだろうか、それとも悲しそうにしてるんだろうか。答えは人によって変わるだろう。
……でも、何故か美少女になっていたり『昔のボク、つまり君が世界を救うんだ!!』とか言ってくる事はそうそうないはずである。
本作の主人公は、まさにそんなとんでもないレアケースを引いてしまった。何故か未来の自分は女の子になってくるし、『恋をしないと世界が滅ぶ』と言ってくるし。何がなんだか分からないけど、どんどん運命はおかしくなっていく。クラス1の美少女と付き合いそうになったり、変な勘違いをされたり……
果たして、こんなにカオスな救世主物語はどこへ向かうんだろう……?
私は『未来の自分が美少女になって現れる❓』というキャッチーなSF設定に惹かれて読み始めましたが、本作の真の恐ろしさは、作者様による
【ミリ単位で計算し尽くされたテクニカルなすれ違いプロット】にあります!
未来の美少女(中身は自分)と同居するだけでも前代未聞なのに、この作品、第2章に入ってからの「すれ違いのクオリティ」が尋常じゃなく跳ね上がっています!
お互いが100%真面目に相手を思っているのに、ミリ単位の掛け違いで極上のホラーコメディが完成していくプロットのキレ味は鳥肌モノです。
このすれ違いがたまらない!
ただのキャラ萌えに留まらない「精密なプロットのキレ味」を味わいたい方に、今、全力で推したい最高峰のSFラブコメです!
【レビューコンテスト応募】
「のび太くん、また未来が大変なことになってるよ!」
……と言いたくなるのが、禿田長髪さんの『未来のボクが美少女でうるさい~彼女を作らないと人類滅亡?!~』。
タイトルからして情報量が多いんだ。
未来の自分が美少女?
しかも彼女を作らないと人類滅亡?
「えぇ!? そんな未来、聞いてないよ~!」
って、思わずツッコミたくなる。
でも読み始めると、この突飛な設定がちゃんと物語を引っ張ってくれるんだ。
未来を変えるために奮闘する主人公を見ていると、「未来は決まっているものじゃなくて、自分で変えていくものなんだな」と感じさせられる。
もちろん、ラブコメらしいドタバタや、美少女の勢いに振り回される主人公のやり取りも楽しいところ。
シリアスになりすぎず、テンポよく読めるのも魅力だね。
未来は道具だけじゃ変えられない。
最後に未来を変えるのは、やっぱり自分自身。
そんな気持ちにさせてくれる、笑って楽しめる一作だったよ。