僕が感じたのは、ゆっくりと丁寧に執筆したんだろうな、面白いと思いながら、こうしたら、ああしたら、これは違うと、確定し、ひとつひとつの行を組み立てていたのではと感じました。
言葉遣いも丁寧ですし、不快な表現もない。また、ライター目線で見ても、特段おかしいところもありません。
プロの編集が売るためには何らかのアドバイスや指摘はあるかもですが、素人の読者として、あなたのファンとして読むのであれば、何も問題なく、楽しく読ませて頂きました。
あなたの頭の中で想像する世界観が伝わってきて、違うかもだけど、わくわくするような、わくわくしながら楽しく執筆していたのではと、僕は思います。
あなたは僕というファン、読者を得た、立派な作家です。
また、ゆっくりと、自分を信じて、不安を感じることなく、堂々と!続きや新しい作品を作り、僕に読ませてください。
心のこもった、素敵な作品をありがとう。
「桜の木の下のダンゴムシ」の繊細な筆致が、こちらでは全く異なるスケールに展開している。同じ作者だと言われなければわからないほどだが、よく見れば「多くを語らない者同士の間に流れるもの」を大切にする視点は一貫している。
第1話だけで、ゼヴァルとバルディンという二人の関係性がほぼ完全に伝わる。口の悪い老ドワーフと、ハーフエルフゆえの疎外感を静かに抱える青年互いに多くを語らず、しかし確実に支え合っている。「二人は発する言葉よりも多くの言葉を交わしていた」という一文がそれを端的に示している。
村人の視線がゼヴァルの尖った耳に一瞬止まって逸れる描写、「どこに行っても同じだな」という短い台詞差別と疎外を説明ではなく動作で見せる筆致が丁寧だ。そしてバルディンが「悪い気分ではない」と髭の奥で口元を緩めながら歩き続けるくだりに、この物語の温度がある。
カドカワBOOKSファンタジー長編コンテスト応募中・23話・連載中。「じっくり腰を据えて旅するファンタジー」を求めている人に、今すぐ読み始めてほしい作品だ。