世界が虚偽に満ちているとしたら。周囲の人間が仮初めの平穏に甘んじているとしたら。そして、自分が虚偽を見抜き暴く運命の下に生まれたと知ったならば。
僕は知っている。知ったとして眼前に道など無い。燃えさかる村の中には、嘲笑を上げつつ邪魔者を見下ろす、一つの頭に手足が二本という形のみ人間に留まる、怪物が屹立している。打ち倒さねば道はできない。
傍らには少女。何も知らぬ幼き日は遠く、意を決して戦いに身を投じて。
信じる者がいれば集う者も。僕は孤独でない。
真実は、口でなく、身をもって示さねば消え去るのみ。嘘と邪を暴くため、剣を振るう。
信念と武が揃ってこそ真実を示せる。その物語がここに。