作者の友人のAは、ちょっとした 能力 が
ある。人の名前に『サキ』の字が入って
いたら限定で、濁音が否か、或いは漢字の
作りを言い当てられる。
そしてB。彼は人の死がわかるというのだ。
それは『臭い』で知るという。
仕事の相棒であるCに至っては幽霊が見える。
更に、妻のDに至っては。
始めは何となくリアルなネタ話の様に
展開して行くが、周囲の持つ能力の度合いと
関係性、又は『因果』とも言うべきか。
そういったものが次第に増幅して行き…。
何とも言えない可笑しみと哀愁を纏いつつ
『ホラー』というモノの本質を抑えて
いる様で。このユーモアとペーソスの
限りなく完璧に近い融合は、その毫ほどの
不完全さで読み手の心を攫う。
凄いものを拝読した。
これが、フィクションである事を
祈っている。