このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(814文字)
社会の歯車というとなんだかネガティブにとらえられがちだな、と思います。俺は歯車なんかになりたくない!みたいな。でも、多くの人が社会生活を営む上でその機能のひとつを担っているように思うのです。歯車だっていいじゃない。あなたの仕事はかけがえのないものなのだから。全社会人のみなさまに読んで頂きたい、そんな優しい作品です✨
この長さにしっかりと連作ショートを作り込んでるのがまず凄いです。それがくるっと回って、(本文中に一言も歯車と書いていないのに!)きちんと歯車に見えるのが凄すぎます。正直やられた、と思いました。凄いが大渋滞。 なによりも、ひとつひとつのエピソード(cog=歯車の歯)を、優しく丁寧に磨くような作者の眼差しが読んでいて嬉しくなりました。明日も頑張ろうって気になります。