真面目で世話焼きな主人公・未来と、自由奔放で学校一のモテ女子・香子。
家が向かい合わせの幼馴染である二人の日常は、放課後の勉強会や賑やかなクレープ屋でのひとときなど、一見すれば輝かしい青春そのものです。しかし、天真爛漫に見える香子の内側には、家族に関する悲しい過去や、自身の生み出す音楽に対する深い自己嫌悪という、誰にも見せない孤独が潜んでいました。
未来は、自分を嫌い「自分の曲は汚い」と呟く香子を放っておけず、彼女の心の痛みに寄り添いながら、一番近くで支え続けようと葛藤します。
本作の最大の魅力は、二人の間に流れる「言葉にできないほど濃密で繊細な空気感」です!
未来が香子に向ける、呆れつつも全肯定しようとする献身的な愛情と、香子が未来にだけ見せる
無防備な甘え。
交互に描かれる視点によって、互いへの想いが
手に取るように伝わり、読んでいるこちらの
胸まで熱く締め付けられます。
甘い柔軟剤の香りに包まれた日常の中で、不器用ながらも魂を削り合って絆を深めていく二人の姿は、尊すぎて涙がこぼれそうになるほど。
切なくも温かい、最高にエモーショナルなガールズラブを読みたい方に全力でおすすめしたい傑作です!