このヒリヒリと心に迫るような緊張感と強い衝動。主人公の抱えている事情と決意が見えてくるにつれ、圧倒的に物語に引き込まれました。
主人公は「爆弾」を手にして復讐を果たそうとする。相手は国立という政治家。
その男がかつて遊び半分で人を操り、彼にとっての大切な人を傷つけた。
その事実を知ったことで復讐を決意するが……。
彼の現在の境遇。そして、彼が事実を知って決意するに至った過程。そのエピソードがディテールに富んでいて、自然と頭の中に映画を見ているようなイメージが湧いてきます。
彼はこの先でどうなるのか。彼が衝動や攻撃性に突き動かされて最後にはどうなってしまうのか。怖いモノ見たさにも繋がる緊張感に終始心を引っ張られました。
やがて、彼が迎える結末。ぐいぐいと先が気になってならなくなる、鮮烈なエンタメ作品でした。